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管理人の食卓風景と日常の日記
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大体旅行と言うのは、その土地の環境を見るか食べるかに尽きます。
環境には、文化・自然・建築物・歴史など様々な「見る」対象を含みます。
今回の定山渓は、温泉地ですから見るべきところはさほど問題ではありません。
全くない訳じゃない、カッパ伝説に関する施設などがあったり、足湯に手湯、ちょっと足を延ばせば豊平峡ダムがあり、夏場は涼を期待できます。
昔はクマ牧場もありましたが、今は閉鎖されてるよう。
まあ、のんびりゆったり湯に浸かって、疲れを癒し英気を養うと言った部分がメインになるでしょう。
そのために一番大事なのは、何をさておいても「食」ですよ。
で、私の独断で今回の夕食と朝食バイキングを評してみたいと思います。
まずは夕食、「饗宴の膳」とうたった本会席料理ですが、『春を彩る食材を全国から選りすぐり、ご提供する特別会席』との宣伝文句で、さぞかし豪華な料理と思っていたんですけど・・・。
確かに見た目は豪華でした。
部屋に運んできてくれて、テーブルの上にすべてを並べ立てた様は見事!
昔のような、各自に一の膳、二の膳と置いて食するスタイルじゃないのが今風なんですね。
味に関しては、私はいつも言ってるように「人の舌は十人十舌」、同じ物を食べても味の感じ方は全員違うので、『私はこう感じた』とは書くことがあっても、ウマいマズいの判断は書きません。
全国から選りすぐった割には、産地表示があるのは四国佐田岬の初鰹とクエ、鹿児島名産黒豚、噴火湾産桜鱒、浜益産活帆立貝、オホーツク産ズワイ蟹。
トロサーモンはどこ産?ハマグリは?鮃は?平政は?
三度豆、金針菜、アプルーガに至っては、どこの何者って感じしませんか。
全国からと言っていながら、愛媛県と鹿児島県だけとは。
もちろん、道産食材を積極的に使って料理を提供してくれる事には大賛成ですが、だからこそ何故道外からも客が来るのに道外産食材をメインにしようとするんでしょうか。
せっかく北海道を訪れてくれたであろう道外客は、北海道の美味しい物を期待して来ていると思いませんか?
愛媛県から来てくれた観光客が、わざわざ北海道まで来て自分達がいつも食べてるカツオを出された時、どういった気分になるでしょうね。
北海道民の私が、観光で暖かい気候を期待して沖縄県を訪れた時、観光中に空から雪が降ってきたのと同じ感覚になるんじゃないでしょうか。
沖縄は暑いから沖縄であって、雪を期待して訪れる人など皆無だと思いますが。
今回のホテル以外でも、「世界7大陸味めぐり」と宣伝して、各国の料理がバイキングで食べられることを売りにしているホテルもあるようですが、北海道へ来てカリブ海の料理を食べたい人がいるでしょうか。
メキシコのタコスを食べたいのならメキシコ料理専門店に行くでしょう、普通。
北海道料理は料理じゃないと言う人がいます。
確かに新鮮な食材を、ほとんど手を加えずにただ切っただけの海鮮類などはその典型です。
野菜にしても、切ってジンギスカンにぶち込むだけとか、保存食として有名な「ニシン漬け」などは、切って塩と麹で漬けこむだけです。
何でも「~だけ」が北海道の特徴ですけど、今の時代ではそれがいかに貴重かを理解してない人が口さがない事を言うんだと私は考えます。
加熱しなければ食べられないような、濃い味を付けて誤魔化さなければ食べられないような、そんな食材しか手に入らない土地の人間が、「北海道は食材は一流だが、料理は三流」などと言うのはいかがなものでしょうか。
「切っただけ、盛っただけ」でなんでも食べられる北海道の料理にケチをつけて欲しくはないし、それが北海道料理なんです!
極太の足を持つタラバガニを茹でて皿に盛っただけで出されたとしても、日本全国の人は誰一人として文句は言わないでしょう。
ところがそのタラバガニの足の身をわざわざほぐして、カニチャーハンですカニシュウマイですカニ玉ですと手を加えて出されたら、「そのまま食わせろ!」と文句を言う人は相当多いと思います。
北海道の料理に道外の人達が求めるもの、それが茹でただけのタラバガニや毛ガニであって、醤油に漬けただけの「いくら」であって、1人に板1枚当たる「うに」、殻のまま炭火の上で焼いた「あわび」、口に入り切らないほどデカいホタテの貝柱なんじゃないんですか?
皮のまま蒸かしてバターを乗せただけの「ジャガイモ」、皮をむいて茹でただけ焼いただけの「とうきび」など、それだけの方が美味しい事は皆さんがご存じのはずです。
皮をむいて玉ねぎとともに炒め、水とコンソメを加えてよく煮て、ミキサーなどで裏ごしして更に目の細かい濾し器で濾し、牛乳・生クリームと合わせて塩コショウで味を調えて冷蔵庫で冷やす・・・、ビシソワーズですけど、いもバターが負けているとは思いませんが。
つまり言いたいのは、こう言った「~だけ」の北海道料理を押しのけてまでも、愛媛県の「クエ」の向こうが透けて見えるスライス3枚!でシャブシャブの真似をしなければならない理由は何なんだと言うことです。
ついでですが、部屋に運ばれてくるまでに刺身が乾いてしまわないよう、上を濡れた和紙で覆っていたのは気配りでしょうが、シャブシャブ用白菜は時間が経ち過ぎてミイラ化一歩手前状態だったのはどういう事でしょう。
朝食バイキングでは、そのホテルの諸般の都合によりメニューが構成されていると思いますので、品数の多い少ないがあるのは仕方がない事だと思います。
しかし!せっかく北海道の朝ごはんをと思っていた人にとっては、全国どこにでもある、ありきたりのおかずしかなかったことを残念に思ったかもしれません。
ところが、私が頭をひねって考えてみても、北海道「らしい」朝ごはんのメニューは思い浮かびませんでした。
函館なら朝からイカ刺しを食べるかもしれませんが、それ以外の道内地域ではそんなものは食べませんし、せいぜいがイカの塩辛を食べる人がいるかなってくらいでしょう。
朝からジンギスカンを食べる訳でもありませんし、カニ・うになどは朝には無縁なのが普通です。
メザシよりも焼鮭の頻度が多い位で、「朝はこれがなければ1日が始まらん!」ってなものは聞いた事がありません。
これも、全国からの移民で構成されている北海道の特徴かもしれません。
簡素に簡便に、雪に閉ざされた冬場は保存食だけで過ごす。
こう言った歴史ゆえに、現代でも塩辛・筋子・紅葉子・なめたけ・納豆・海苔・生卵・漬物・塩鮭が当たり前の食卓でしょう。
だからこそなお、夕食にはもっと北海道らしさを追求した献立の宿泊プランを構成して欲しいと思います。
じゃあ逆に、道民である私達がクエシャブ・黒豚角煮を美味しいと思ったかと言うと、やはり道産食材の方が1枚も2枚も上を行ってると感じた次第です。
決して手前味噌ではなく、日本人の誰しもが感じていても悔しくて言えない事でしょう。

「昼食」
・ワインビーフとオニオンとマシュルームのパスタ

「夕食」
・ごはん
・漬物
・ポークジンジャー、ブロッコリー添え
・納豆
・残り物

今日のBW:77.5kg

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プロフィール
HN:
管理人「か」
性別:
男性
趣味:
食べる事、旅行、飛行機関連
自己紹介:
某医療機関に勤務する、メタボな食いしん坊です。
もともと民間旅客機・軍用機を含む航空機全般が好きでしたが、2006年の4月から陸マイラー(時々空マイラー)生活を始めた、もっぱらJALマイラーです。

   保有JALマイル
合算:76,381マイル
私の分:76,381マイル
奥さん分:0マイル
2021年2月15日現在

マイル使用歴
2009/1/15:40,000マイル
2010/1/11:50,000マイル
2011/1/15:70,000マイル
2011/11/1:60,000マイル
2012/9/10:40,000マイル
2015/1/17:100,000マイル
2017/1/12:10,000マイル
2018/4/23:30,000マイル
2018/10/20:50,000マイル
2019/10/31:15,000マイル
2019/12/15:35,000マイル
2020/6/18:20,000マイル
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