薬科大学・実習その３

エラにクリップをつけて紐を結び、呼吸が速くなる薬を水槽に入れて、エラの動きが速くなることを観察します。この実習では金魚の命に別状ありませんが、終了後の金魚はボロボロになってしまいます。
これが薬科大学・薬学部の薬理学・毒物学系実習です。残酷だと思われましたか？薬とは生きている物、者に使われるため実習も研究でも生きた体や臓器を使わないとならない宿命があります。医学部の死体を使った解剖学の実習のような訳にはいきません。昔から言われますが、医学の発展は人体実験によって進められたとご理解下さい。「か」

薬科大学・実習その２

ネズミをホットプレートに乗せる実習は、友人から「炒めて食うのか」と言われました。次の実習は腸の動きを見るものでした。生きている腸を…もちろん生きている動物、ラットでした。可哀相ですが、シッポをつかんで後頭部を殴打して意識を失わせて開腹し、大腸を切除します。その腸を生理食塩水できれいに洗い、リンゲル液中に固定して薬物を注入してどのような反応が現れるかを観察します。次は金魚を使った実習です。ちいさなまな板みたいなものに生きている金魚を寝かせ、逃げないように尾びれと背びれをピンで止めて固定します。

薬科大学・実習その１

これからキモい話を続けますので、そういう話が苦手な方は読むのをお止め下さい。
薬科大の3年目になると薬理学と毒物学の実習がはいります。まず、カエルの首の後ろを鋏で切って、脊椎を出し、その髄をピンセットで破壊し、薬物を投与して、どのようにケイレンするかを見ます。次にマウスの目に麻酔薬を点眼し、髪の毛で目を突っつきます。麻酔されていれば目を閉じません。次は痛みを感じなくなる薬を与えておいて、マウスを熱くなったホットプレート(実験用です)に乗せて、熱くて足を上げる時間を計ります。

フェリーのバイト 続き

フェリーでのバイトは辛かったけど、面白かったですよ。朝も夜もわからなくなって、忙しく時間に追われるだけだったんですが、シャワーなど浴びる時間があったら寝る時間が欲しいとバイトの連中は寝てました。でも早朝に目を覚ますんです。目的地に到着して乗客が下船したあと、掃除のおばさんたちが来るまでの間に、乗客がいた布団の枕をよけると、あるんです。えっちな本が一杯！それを目指して皆早起きをしました。船の中は隔離された生活なんです。会いたい人にも会えない。せめてそんな位で自分を慰めるしかないんです。「か」

懐かしい過ち２

フェリーのレストランは一日に4食用意するんです。朝食、昼食、夕食、夜食と作る方は大忙しなんです。その合間をぬって自分達の食事を取らなければならないハードな仕事なんです。食事なんて取ってるヒマのない先輩は、調理中に冷蔵庫の中の食材をつまみ食いしながら仕事をしてました。1時間もいると10年もいるような顔をする私はもちろんおこぼれを頂戴しました。そして全体での食事時に、先輩を見習って？商品のジュースを飲んだら、総料理長に怒られてしまいました。この位勘弁して下さいよと思いましたが、商品ですもんね「か」