ふざけるなぁ～！を語ります

私は『あわび』が嫌いです。磯の香りがコリコリ感と共に口の中へ入って、これでもかと広がり、何とも言えない食感。でも食べ飽きました。私は『うに』が嫌いです。あざやかな黄色の身に包まれた、トローっと口の中を覆いつくす甘さ。でも食べ飽きました。私は『かに』が嫌いです。身はプリプリ、ほくほくとしてジューシー。生で氷水に浸けると、まるで花が咲いたように身が広がり、それを口に含んで思いっきり引き上げると、満面に花が咲きます。でも食べ飽きました。私は『寿司』が嫌いです。これらのものを使っているからです。「か」

もう秋？

夏真っ盛りと感じている方には申し訳ないんですが、ちょっとばかり気の早い秋の味覚のお話です。海の代表と言えば『秋刀魚（さんま）』ですね。脂がのって、焼いた時の煙のにおいが何とも食欲をそそります。ところが、今この時季にもう漁は始まっていて、しかも刺身で食べることが出来るんです。透き通った目をして、ピカピカと銀色をした魚体、ほどよく脂がのったピンクいろをした身、それでいて太く大きなサイズの盛夏の秋刀魚。今しか味わえない、とびきり贅沢な夏のさんまは『夏刀魚』とでも呼んで、ブランドにしてはいかが？「か」

柳の木の下で

夜遅くに柳の木の下を通りかかると、ヒュ～、ドロドロと幽霊が出そうな感じを覚えませんか？江戸時代の絵を見ると、いかにもっていう感じがしますよね。話は全く変わりますが、昔の爪楊枝は柳の枝を細く削って作っていたんです。何故なのかは近年になってわかりました。ドイツの研究者が柳の木の成分を分析し、鎮痛剤のサルチル酸を発見し、アセチルサリチル酸、つまりアスピリンの合成に成功し、世界的に発売され現在に至ります。日本人が昔から使っていた爪楊枝には科学的な根拠があったんです。先人の知恵は素晴らしいですね。「か」

贅沢

真夏にエアコンをがんがん効かせながら食べる鍋。真冬にストーブで部屋をがんがん暖めて食べるアイスクリーム。スープだけしか飲まないラーメン。寿司屋へ行って寿司をたべずに、酒だけ飲んで来る。卵の黄身だけを使って、白身を捨ててしまう料理。アラなしのアラ汁。脂身を取り除いて食べるとんかつ。口に合わなくても捨てるに捨てられない、お土産にもらった特産銘菓。釣り好きの人からいただいた、さばいていない生の魚。ミソしか食べない毛蟹。これらはすべて、贅沢と言うより、ムダかと思います。ごめんなさい。「か」

意外な答え

毎日「今日のつぶやき｣のネタを考えるのって、結構大変なんです。そこで愛しの妻に「北海道の食べ物と聞いて、一番に何を連想する？」と質問してみた所、『じゃがいも』と答えが返ってきました。おそらく「カニ」、「ウニ」、「イクラ」などの海産物を連想するだろうと思っていたので、非常に驚いた私です。確かに主だった農作物の国内生産量のトップを北海道が占めていますが、寿司の街で売っている所の住民の答えとしては以外でした。我が家の目の前には日本海が広がっているんですよ・・・。でも「じゃがバター」は美味しいです。「か」