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管理人の食卓風景と日常の日記
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今日午後、このたびの話でたびたび登場する、製薬メーカーの所長さんが担当の部下とともに私の所を訪問しに来ました。
何故たびたび登場するかをまた書いてみますと、今は札幌営業所の所長を務めていますが、こちらへ来る約3年前までは沖縄本島と離島の、病院・診療所(病診)があるところをすべて担当して回っていた人なんです。
回っていた年数は失念しましたが、かなり長い期間であることは間違いないようです。
製薬メーカーの担当者は、他の産業の営業担当と違い、薬に納入価格を自分では交渉できない、自分と購入する病診側と決めることができないルールになっています。
金銭的な交渉は、すべて問屋の担当者が病診側と行います。
じゃあ何のために回っているのか?
製薬メーカーの担当者は、医薬情報担当(MR)と言われ、パンフレットや新製品発売案内、使用上の注意喚起、添付文書改訂情報など、薬に関する情報だけを提供するために病診を回り、医師や薬剤師と面会してそれらの情報を提供するのが役目です。
その昔はプロパーと言われ、文字通りの「営業活動」をしていました。
古来からの日本的営業活動ですから、飲食接待からゴルフ接待、学会参加の旅費宿泊費の世話、医薬品の添付販売(100錠買ったらおまけに1,000錠くれるとか)など、何から何まで行って売り上げ実績を上げていました。
さすがに金銭授受までの話は聞きませんが、もしかしたらその程度によるでしょうけどあったのかもしれませんね。
この頃の問屋担当者は、本当に配送会社と何ら変わりなく、注文が入ったら即配達できるように常に豊富に在庫をおいておく倉庫業も兼ねていました。
あとは代金の回収。
バブルが終わりを告げる頃から、この商習慣はおかしいと言われるようになり、今まで散々カネに物を言わせてきた製薬メーカーを厳しく取り締まろうと、カネに関わる事は問屋が、純粋に情報に関する事は製薬メーカーが受け持つとして、役割分担をはっきりとさせるようになりました。
法律で決まっている訳ではなく、あくまでも業界の自主規制的なものですから、こんな建前を守る奴なんかいませんよ。
そうでなければ、毎月のように接待されてる私は何?ってことになるでしょ。
今週金曜も接待が入ってますし、そのメーカー担当者が今日訪問してきて、タクシーチケットまで用意してきてるんです。
こんなカネはどこから出るのかって、もちろん問屋じゃなくメーカーから出てくるんです。
話を戻すと、この所長もご多分にもれず、沖縄本島と離島を回りながら、各地のドクターや病診職員と派手に飲食してきたそうです。
ところが、最初は出す方であったものが、次第に歓待される側になってくるまで打ち解けたそうです。
島の人達は優しいですし、遠く離れた本島からわざわざ来訪しに来てくれると言う事で、精一杯のもてなしをしようと言う気にもなったんでしょう。
もちろんそういった歓待の日々ばかりじゃありませんから、島でビジネスホテルに寝泊まりして、自分で食事の事を考えなければならない事も多かったでしょう。
ただ、娯楽のほとんどない離島では、今日はここの店、明日はここの店と、あちこち食べ歩くしか楽しみがありませんから、美味しい店・そうでない店の情報は豊富に蓄積していたようで、その情報をおすそ分けしてもらった事でこの日記にたびたび登場することになったんです。
福岡出身のこの所長さん、結局、石垣島でよき伴侶を見つけて今に至るという訳で、石垣情報の大元になるパンフ等の収集は奥さんが実家に連絡して手配してくれたとか。
先人の忠言は聞かなければなりませんから、言われた通りの店に行ってきましたよ。
そして今日、訪問してきたので撮ってきた写真を見せると、「おおっ!」と懐かしそうに食い入るように見ていました。
教えられて行った居酒屋は、外装はそのままだが内装は大きく変わっているとか、フェリーターミナルはボロっちい建物だったのにいつの間にこんなに立派になったんだとか。
3年の月日は、もう彼を浦島状態にしてしまっている部分もあったようです。
ここまで詳しい、奥さんの実家がある島からのお土産は何が良いだろうと考えましたが、まさかちんすこうでもないでしょうね;
考えた結果お土産にと持ってきた地元の新聞を渡すと、そこまでじっくり読まなくても思うくらい真剣に読んでましたし、沖縄名物?のドリンク剤を渡すと、「これって罰ゲームですよ」と大笑いしてました。
またパソコンで写真を見ながら「行きたい、行きたい」と何度もつぶやきながら、名残惜しそうに帰って行きました。

後日談を2つ。
私達が石垣のホテルに到着してすぐ所長さんに電話をしましたが、その夜全く偶然に奥さんの実家から電話がかかってきたそうです。
そこで、得意先の薬局長(私達)が今日石垣に入ったというと、どこに泊ってる?と聞かれたので、これは大ごとになると感じたらしく「どこかそこらの民宿じゃないか」と嘘を言ってごまかしたそう。
そうすると、「そうか、そりゃ残念だ」と返事が返ってきたそうで、案の定すぐにでも迎えに行きそうな勢いだったので、危なかったと言ってました。
島での歓待は、朝まで飲めや食えや歌えや踊れが続くそうで、これが帰るまで続くから観光どころではなくなると。
それより、いくら所長さんの奥さんの実家といっても、私達にしてみれば全くの他人様ですから、そんな方に歓迎されても緊張するだけで嬉しくないですしね。
例えば所長さんと奥さんが一緒に来てくれてるならまだ話は別ですよ、親戚の方を所長さんに任せて私たちは逃げる事も出来ますから。
もう1つ。
教えてくれた居酒屋で、どなたの紹介ですか?と店員に聞かれたので、これこれこういう常連だった人から聞いてきましたと名刺を見せました。
するとこの店員、頭をひねって「さ~て、どちらさんでしたかね?」だって;
所長さんが来てた時にはこの店員は勤めてなかったのか、マスターなら知ってるかも知れないので聞いてみますと言って話は終わりましたが、帰る際に挨拶した時にもこの話はマスターの口からすら出ませんでした。
所長さんが私が撮ってきた店の写真を見ながら、「注文しなくても勝手に食べ物が出てきてたんです」と言ってました。
疑うつもりはありませんが、本当に常連だったのかな・・・?

「朝食」
・パン
・クラムチャウダースープ
・スクランブルエッグ

「昼食」
・塩野菜ラーメン
・ごはん

「夕食」
・里芋のそぼろあんかけ
・ポテサラ
・豚生姜焼き、レタス添え
・豆腐よう
・泡盛ロック
・焼酎のウーロン茶割り

今日のBW:71.5kg

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プロフィール
HN:
管理人「か」
性別:
男性
趣味:
食べる事、旅行、飛行機関連
自己紹介:
某医療機関に勤務する、メタボな食いしん坊です。
もともと民間旅客機・軍用機を含む航空機全般が好きでしたが、2006年の4月から陸マイラー(時々空マイラー)生活を始めた、もっぱらJALマイラーです。

   保有JALマイル
合算:76,381マイル
私の分:76,381マイル
奥さん分:0マイル
2021年2月15日現在

マイル使用歴
2009/1/15:40,000マイル
2010/1/11:50,000マイル
2011/1/15:70,000マイル
2011/11/1:60,000マイル
2012/9/10:40,000マイル
2015/1/17:100,000マイル
2017/1/12:10,000マイル
2018/4/23:30,000マイル
2018/10/20:50,000マイル
2019/10/31:15,000マイル
2019/12/15:35,000マイル
2020/6/18:20,000マイル
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