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管理人の食卓風景と日常の日記
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先月から入院している患者さんの話です。

年齢99歳、胆のうがんで黄疸と貧血が強く、間違いなく肝臓に転移しており、恐らく全身にも転移はしているであろう。
日常会話はほとんどなく、時々うなり声を上げるが、「痛いですか?」と聞くと「痛くない!」と答える。
右季肋部(脇腹あたり)が痛むらしく、湿布を貼ると痛みが治まる。
食事は、1口か2口でいらないと言い、無理をすると嘔吐してしまう。
時に、水は欲しいと言い、1回に30mL程度は飲む。
投薬は、眠剤と降圧剤のみ。
排尿はバルーン、排便はオムツ使用。
酸素吸入も使用中で、血管確保と水分補給のため24時間持続点滴施行。
家族の希望は、積極的治療はせず、痛みがなく安らかに入院生活を送り、人生の最期を迎えて欲しいとの事。
鎮痛坐剤と第2段階鎮痛剤注射で痛みが抑えられるレベルであるが、今週より更に1段階アップの鎮痛措置を検討中である。

いわゆる終末期医療、ターミナルケアの患者さんなんですが、今日のケアプラン会議で私から降圧剤の中止をドクターに提案しました。
確かに食事一口目に薬を口に運ぶと飲んでくれると介護職員は言っていましたが、果たしてこの状態で血圧をコントロールする意義があるのだろうかと疑問に思いました。
眠剤に関しては、通常人間が睡眠と言う行為を行う時間帯に、痛みによってそれを妨げられる苦痛は計り知れないマイナス要因になります。
周りが寝静まっている時に、一人何もせずただ起きていることの恐怖は、経験した者でなければわからない精神的肉体的ダメージを与えてしまうんです。
ですから、眠剤に関しての服薬の可否は進言しませんでした。
病院勤務薬剤師として、この患者さんにできること。
「更に1段階アップの鎮痛措置」のための薬剤を、オーダーと同時に払い出せる準備をしておく事。
もうお分かりでしょうが、更に1段階アップした鎮痛剤とは麻薬の事です。
当院の麻薬金庫の場所は私しか知らず、鍵は私しか持っていません。
さしあたっては、外来看護主任に場所と金庫の開け方を教えましたが、以前に教えたはずの院長と師長は恐らく(間違いなく?)覚えていないでしょう。
今週末、私が(北海道に)不在の時に麻薬使用のオーダーがドクターから出ないことを祈って、在庫確認はしておきました。
責任回避をするつもりは毛頭ありませんが、是非ともこの患者さんには健やかに週末をお過ごしいただけたらと思います。
週末が終末では、シャレにもなりません。

「昼食」(会議の弁当)
・生ちらし(ホタテ6切れ、マグロ4切れ、サーモン3切れ、とびっ子少々)
・わかめと長ネギの味噌汁

「夕食」
・スタミナ豚丼(豚肉、玉ねぎ、奥さん特製秘伝ダレ)
・麩とわかめの味噌汁
・煮物(鶏肉、人参、椎茸、筍)
・漬物

今日のBW:80.5kg

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プロフィール
HN:
管理人「か」
性別:
男性
趣味:
食べる事、旅行、飛行機関連
自己紹介:
某医療機関に勤務する、メタボな食いしん坊です。
もともと民間旅客機・軍用機を含む航空機全般が好きでしたが、2006年の4月から陸マイラー(時々空マイラー)生活を始めた、もっぱらJALマイラーです。

   保有JALマイル
合算:76,381マイル
私の分:76,381マイル
奥さん分:0マイル
2021年2月15日現在

マイル使用歴
2009/1/15:40,000マイル
2010/1/11:50,000マイル
2011/1/15:70,000マイル
2011/11/1:60,000マイル
2012/9/10:40,000マイル
2015/1/17:100,000マイル
2017/1/12:10,000マイル
2018/4/23:30,000マイル
2018/10/20:50,000マイル
2019/10/31:15,000マイル
2019/12/15:35,000マイル
2020/6/18:20,000マイル
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