ここだけの話 １

病院で出される薬の値段の話をします。と言っても、病院や調剤薬局で支払うお金の話ではありません。あれは診察料・処方料・指導料等（病院）や、調剤料・指導料・管理料等（調剤薬局）が含まれているので、今日は薬そのものの価格の話です。日本は薬の値段が国で決められていて（薬価と言います）、同じ薬１錠は、日本全国どこの病院、調剤薬局でも同じ価格です。一番安い飲み薬で１錠５円７０銭、一番高い飲み薬は１錠７，０７４円２０銭します。一番高い注射は１回分で３６４，１４５円です。皆が支払うのはこの金額の３割だけです。しかし、病院や調剤薬局が問屋から仕入れる時は、まず消費税の５％は当たり前で、物にもよりますが、大体７～１２％引き。以前はゾロ品と言われていた後発品（ジェネリック品）などは２５～５０％引きで納入されます。国から支払われるのは薬価で、購入する時は割引価格でとなり、この差が薬価差益と言い、儲けになります。しかし、薬の袋代・薬を一つにまとめる分包の紙やビニール代、文房具・機械の維持費などの経費は患者・国から支払われませんので、差益の中からやり繰りする事になり、実質的には儲けはありません。

悪麻の薬

麻薬と聞いて何を想像しますか？モルヒネ、ヘロイン、覚醒剤、コカイン、マリファナ、暴力団、犯罪、恐い、密輸、末期ガン等…色々と想像されると思います。でも病院では当たり前のように麻薬は使われています。もちろん管理は厳重にされてます。医療用の麻薬にはあへん、モルヒネ、コデイン、フェンタニル、オキシコドン、ペチジン等があり、ガンの鎮痛、激しい下痢を止める、激しい咳を止める、無痛分娩等に使われます。錠剤、カプセル剤、散剤、液剤、坐剤、注射剤があります。麻薬でも使用法を間違わなければ、いい薬なんです。「か」

爆酔（ばくすい、爆睡かな）

二日酔いはつらいです。わかっていても止められないのが酒飲みなんですよ。色々な二日酔い防止法や治す方法を試してみましたが、どれもダメでした。そんなのがあったら、世の中から二日酔いと言う文字はとっくに消えてますよね。二日酔いに効く薬は、これも残念ながらありませんでした。経験上唯一、二日酔いを楽にする方法があります！それは糖分と水分を多量に摂って利尿を促進し、安静にすることです。つまり、ポ○リをガブガブ飲んで、爆睡するとケロッと治ります。一番大切なのは、爆酔しないことだとはわかってるよ！フンだ！「か」

苦～い薬

昔からよく効く薬は苦い、「良薬口に苦し」と言われます。植物の根や茎を煎じた、今でいう漢方薬みたいなものは、臭いまで苦そうです。煎じ薬に使われる植物を化学的に分析すると、有効成分の一つとしてアルカロイドというものが含まれていて、これが微量でもとてつもなく苦いんです。ところがこのアルカロイドは微量でも絶大な効果を発揮します。現在でも痛み、痙攣や咳などに特効薬的に使用されます。苦い物質が良薬かといえば全てがそうではありません。今が旬のサンマ。焼き過ぎて焦げた所はガンの元。いさぎよく捨てましょう。「か」

強い薬２

強い薬とは何でしょう。皆さんは「効果はあるが副作用が出る薬」を強い薬と思っていないでしょうか。また「効果が緩やかで副作用の出ない薬」は、効かない薬と感じてませんか。当然理想的なのは「効果が強く副作用のない薬」なんですが、今の所その様な薬はありません。専門家は薬の『強い、弱い』は、効果を投与量で調節できるかで捉えています。ある投与量で効果があった時、その薬を減らして投与しても同じ様に効果が見られた場合に「割と強い薬だ」と言います。副作用が出る薬は「副作用が強い」と言い、強い薬とは言いません。「か」