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管理人の食卓風景と日常の日記
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今日は、午後から消防避難訓練がありました。
2年前の6月27日に隣家で火災があり、それを無事くぐり抜けた油断からか、私はたまたま参加しなかった昨年の訓練では、行動態度ともに不合格と視察に来ていた消防官からこっぴどく怒られたので、今年の訓練にはみんな気合が入っていました。
「みなさん非常にマニアックな・・・」と消防官に言わせるほどの質問も多数出て、今回の訓練の講評は合格点ですとの言葉をもらいました。
今回消防官からの講評の中で、印象的だったのは「トリアージ」をしてくださいとの事でした。
昔から言われていることですが、当院のような介護が必要な入院患者を抱えた病院で火災が起きたら、夜間は数人、昼間でもかなりの入院患者が助けられず犠牲になるだろうと。
訓練は大切なことですし、もちろんそのおかげで2年前の隣家火災でも、誰一人怪我させることなく全員を避難させることができたんです。
ですが、避難と言うことを考える前に、火事を出さないということに意識を置いてくださいとも言われています。
2年前の件では、隣接する壁のタイルが剥がれて一部が煤けた程度で、延焼まではいきませんでしたから、その間に全入院患者を避難させるだけの時間的余裕もありました。
もちろん、急を聞いてすぐにかけつけてくれた人達の助力も多くありました。
多くの人の協力があったからこそ、運よく停電しなかったからこそ、最上階の患者も車イスやストレッチャーで避難させることができたんです。
それが、自分たちで火を出してしまったら・・・。
訓練での出火場所は、火を使う場所の地下ボイラー室か1階の給食部門が選ばれます。
実際に地下ボイラー室から出火したとしたら、火勢はハンパじゃないでしょうし、あっという間に火と煙が上ってきてパニックになるでしょう。
1階の給食部門だったとしたら、避難経路の一つは確実に閉ざされることになりますし、急がないと同じフロアーにある反対側の出口までたどり着く前に、1階フロアー全体が煙で充満してしまうでしょう。
今日消防官が言っていましたが、同じフロアーだと煙は秒速30センチから50センチの速さで進んでくるそうです。
建物の構造にもよりますが、一直線の廊下の場合はあっという間に煙だらけになって視界が奪われることになります。
こんな状況で、全入院患者を避難させられるはずはありませんと、消防官もはっきり言ってました。
ですから、点滴をしている、酸素吸入をしている、意識がないなど、動けない人や管などを外すのに時間がかかる人を助けようとしている間に、自力では無理でも介助があればなんとか避難させられる人を1人でも2人でも選んででも助けることも必要ですと。
これが、「トリアージ」です。
医療人としての良心が痛むのは仕方がないが、手を尽くしても無理そうな人の救助・救護は後回しにして、重傷ではないが軽傷でもないある程度の処置をすれば確実に良くなる人を優先するのは、世界中の災害発生現場で行われていることなんです。
自衛隊で、海外災害派遣部隊の指揮を執っていたことのあるドクターも、「すべての人を助けたいとの葛藤もあるが、それが許されない状況では、医師としての良心はさておいてもまずは一人でも助けることが優先。苦しいけど、助からないと思える人より、確実に助けられる人を優先しなければならないんです」と。
選ばれなかった人にしてみればとんでもない話でしょうけど、これもまた現実なんです。

「昼食」
・野菜あんかけ塩ラーメン
・ごはん

「夕食」
・烏賊と茗荷の和風パスタ
・ポークピカタ

今日のBW:78.5kg

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【セラチア菌とは】
セラチア菌は、大腸菌や肺炎桿菌などに近いグラム陰性桿菌で腸内細菌科に属し、正式には"Serratia marcescens"という学名です。
赤い色素を産生する株もあり、パンがキリストの血で赤く着色するキリスト教の故事に因んで「霊菌」とも呼ばれます。

【菌の所在】
セラチア菌は水や土壌に広く分布し、糞便や口腔などからしばしば分離される常在菌の1種で、病院施設(特に湿気の多い場所)だけではなく一般の家庭でも洗面台などの湿潤環境に存在します。
セラチア菌は赤色からピンクの色素を産生することが多く、洗面台などにバイオフィルム(複数の細菌が共存して複合体を形成し、固体の表面に付着した状態のものの総称)を形成しているのが見えることがあります。
セラチア菌は、栄養源の乏しい水の中でも増殖します。
病院内での場合は、医療従事者の手、人工呼吸器の管、輸液や輸液ルート、ネブライザーなど呼吸器系装置の加湿水(滅菌精製水であっても)、洗面所、静脈注射薬、血小板などの血液製剤、塩化ベンザルコニウムなどの低水準消毒薬中などに繁殖・増殖することが知られています。

【感染経路】
主に接触感染で伝播され、不適切に操作された輸液や輸液ルートや塩化ベンザルコニウムなどの低水準消毒薬にはセラチア菌が生存することがあり、それらの消毒薬でケアされた手術部位やカテーテル挿入部位などから手術部位感染や血流感染が発生する可能性があります。
また、ネブライザーなど呼吸器系装置の加湿水(滅菌精製水)においては、蛇管・配管・加湿水タンクなどの滅菌・消毒や加湿水の交換が頻繁に行われていない場合にセラチアが増殖することがあり呼吸器感染などの原因となることもあります。
セラチア菌は人に対しては弱毒性で、健康な人の場合、セラチアが皮膚に付いたり、たとえ口から入っても感染症になることはありません。
過去には集団発生の原因として、静脈注射液への混入とそれによる直接接種による感染がこれまでに報告されています。
セラチア菌により汚染された注射剤や輸液ルートが原因で、血液中に菌が人為的に送り込まれた場合は非常に重篤な感染症を引き起こしてしまいます。

【感染症状】
セラチア菌感染症の症状として肺炎は代表的なものですが、他に尿路感染、カテーテル関連菌血症、外科術後創部感染などがよく見られます。
その他では、軟部組織感染症、骨髄炎、手技後の胆道系感染、感染性関節炎(局所薬注入による)、眼内炎などを起こすことが報告されています。
セラチア菌の感染が問題となるのは、手術の後や重篤な疾患などが原因で感染防御能力が低下した際の感染症(いわゆる日和見感染症)で、特にセラチア菌が血液、腹水、髄液などから分離される場合です。
そのような場合には、セラチアが産生するエンドトキシンにより血圧が急激に下がったり(ショック状態)、その結果腎臓や肝臓の機能が障害され「多臓器不全」という状態に陥ると、死亡する危険性が高くなります。

【治療】
セラチア菌は、初期のセファロスポリン系抗生物質(ペニシリンなど)に耐性を示しますが、カルバペネム系・アミノグリコシド系・第4世代セフェム系、ニューキノロン系抗生物質などに対し良好な感受性を示しますので、治療が遅れなければ問題はありません。
ただ、抗生物質の効かない多剤耐性菌が各地で報告されており、問題になっています。

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早いですねぇ、今日で5月も終わりですよ。
なんだか明日から6月とは思えないような、どんよりした1日でしたけど。
こう毎週のように週末になると天気がグズついていると、気分も滅入ってきますね。
そんなことは関係なしに、今日も仕事でした。
朝のうちに伝票を処理してしまったら、後は終業時間を待つだけ。
あんまりヒマなんで、看護学生のお勉強の手伝いをしてました。
解剖学、生理学、病理学、薬理学などなど、まだまだ素人同然の学生からの素朴な人体・病気についての疑問に懇切丁寧に答えてあげましたよ。
こちらにしてみれば、「えっ!そんなこと・・・」とか、「何でそんなこと知らないの!?」と言うような質問が次から次へと飛び出してくるので、半分あきれつつも、その疑問の内容が面白くて質問を受けて答えてました。
例えば、
学生:『出産の時に、赤ちゃんが出てきてへその緒を切った後、胎盤はどこから出すんですか?』
私:『赤ちゃんと胎盤はへその緒でつながってますから、赤ちゃんが出た後に同じところから胎盤も出てきます』
学生:『えっ?へその緒って、お母さんのおへそとつながってるから切らなきゃ出てこないんじゃ・・・』
私:『あのね!胎盤は毛細血管で子宮の内側に貼り付いてるの。だから出産後は後産と言って、必要なくなった胎盤がはがれて膣から出て来るんだよ』
学生:『血管に注射する時って、静脈にしますけど、動脈にはしないんですか?』
私:『動脈注射ってのがあることはあるけど、特別な場合しか動脈にはしないね』
学生:『でも、静脈の血液って老廃物なんかで汚れた血液ですよね。だったら、きれいな血液が流れてる動脈に注射したほうがいいと思うんですけど』
私:『薬を血管に入れるのに、きれいとか汚いとか関係ないから!それと、動脈は体の奥のほうにあって、簡単に針を刺せないんだよ。手も腕も外から見えてる青い血管はすべて静脈と毛細血管なんです』
学生:『えぇ!だって、手首に見えてる血管を切ったら死んじゃうんじゃないんですか?』
私:『100%死ねません!!!』
ってな感じで、他人が聞いたら漫才でもやってるように聞こえるような内容の話を真面目に講義してました。
聞いてた学生は真剣そのもので、人体の不思議に関心しきりでした。
おかげで私は、暇つぶしになって助かりました(^^)v

「昼食」
・ごはん
・漬物
・残り物

「夕食」
・肉とじうどん(豚肉、椎茸、人参、長ネギ、シメジ、卵)

「おやつ」
・いろいろ

今日のBW:79kg

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最近、患者が多いですねぇ。
季節の変わり目って程でもないんでしょうけど、急に暑くなったり、いきなり雪が降るほど寒くなったりと、寒暖の差が激しくて一定しないからなんでしょうか。
かく言う私も、「風邪か!?」と思わせるような体調になってましたけど、今日は見事に元気回復です。
この時期になって、インフルエンザがちらほら発生しているようで、問屋の担当者から「インフルエンザワクチン残ってませんか?」などという問い合わせがありました。
残っていたからといって、今頃接種しても何の意味もないと思うんですけど、とりあえず在庫を確認すると、7本残っていました。
当院ではもう接種はお断りしますので、全部あげますけどと返事をしたら、欲しいといってる医療機関にもう一度確認してみますと電話を切りました。
しばらくして再び問屋の担当者から電話があって、欲しいといってる医療機関では他院の残りでは保管管理に問題があったら困るので、メーカーの在庫で欲しいといってるので、いらないと言う返事でした。
まったく、失礼しちゃいますよね!(怒)
うちがちゃんと保管してないってことでしょ、それって。
たとえうちの在庫を回すってことになっても、一旦問屋に返品して、それをまっさらの状態という名目にして納品することになるんですから、メーカーからの入荷分を納入するのと変わらないんです。
当院に在庫があったと言っていなければ、今頃その医療機関は喜んでうちの不良在庫分を購入してくれてたんでしょうけどね。
そんなの、自己満足の気分の問題でしょうに。
はしか(麻疹)も、いまだに勢力を弱めていないようで、駆け込みのワクチン接種希望者が後を絶ちません。
どうやら、乳幼児の定期接種以外に、対象外の中学生や高校生が、学校から接種して来いと通知されているらしく、そちらの接種希望者が非常に多いんです。
自然感染しなかった、以前に接種していなかったというだけで、親は出費が痛いでしょうし、本人は針を刺されて痛いでしょうに;
まあ、はしかといえども、水ぼうそうやおたふくかぜもそうですけど、非常に感染力が強いウイルスなんで、周りの迷惑を考えると「痛い」のも仕方がないことなんでしょう。
大人が感染しちゃうと、最悪の場合は致命的な状態になる事もあるのでね。
いやらしい話、商売的にはありがたいことなんですけど、社会的には非常に問題のあるウイルス感染症の流行ですね。
ま、罹ってからあれこれ言うよりも、罹る前に予防ってのが一番大事なんです。
インフルと違って、はしかのワクチンなら豊富にありますから、後悔する前に当院へどうぞ(宣伝かいっ!)
あっ!そうそう、ワクチンははしかだけのものは市場に一切なく、あるのは麻疹風疹ワクチンだけですから、若干お値段がお高くなっておりますけど、どうぞご了承くださいませm(__)m

「昼食」
・正油焼きそば
・ごはん

「夕食」
・ごはん
・豚とこんにゃくの味噌炒め、レタス添え
・炒り豆腐(豆腐、卵、人参、長ネギ)
・伽羅ブキ

「おやつ」
・ポッキー
・ポテチ

今日のBW:79kg

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今日聞いた話です。
先日、例の硫化水素による自殺がわが街でも数件発生したと書きました。
実はその1件が、当院の若い看護師の友達だったんだそうです。
今朝私のところに用があって来た時、「硫化水素で自殺すると、顔はどうなるんですか?」と不可思議な質問を受けました。
以前に私も調べた事があるんですが、高濃度の硫化水素を吸い込むと一瞬にして意識を失い、そのまま絶命するそうですが、これは硫化水素が赤血球に結びついて酸素を全身に送れなくなってしまうからなんだそうです。
低濃度の硫化水素では、刺激が強いガスのため最初は苦しみ、途中からは訳の分からないうちに絶命の時を迎えることになるんでしょう。
ただし、どの程度の苦しみなのかは不明です。
青酸カリの服毒自殺もそうですが、体内で起きる化学反応のため、顔そのものには何も変化は見られないでしょう。
ある情報によると、一酸化炭素中毒では全身がピンク色に、硫化水素中毒では緑色に見えることがあると記載されていました。
首吊りだと圧迫されて相当顔がむくんで見えるし、高所からの転落(飛び降り自殺)や交通事故(身投げ)では顔に相当な傷が付くことはあるでしょうが、ガス自殺では顔は普通のままなんでしょう。
そう言ったことをこの若い看護師に話して聞かせてあげたところ、「私、お通夜で顔を見れなかったんです」と言って去っていきました。
ん~、ちょっと話の内容が生々しすぎたかもと反省。
ついでに書いちゃいますけど、硫化水素の臭いって、「卵の黄身が腐ったような臭い」と表現される、火山の周辺や温泉地で感じる独特の臭いです。
ところが、硫化水素は嗅覚を麻痺させる作用もあり、次第に高濃度でも臭いを感じなくなってしまいます。
そのため、致死量の濃度になっても何も感じないままに絶命する事になるでしょう。
ですから、九州の桜島や阿蘇山では常に硫化水素の濃度を測定していて、一定の濃度を超えると観光客の立ち入りを禁止する措置を取っています。
先日登別温泉へ行った時も、送迎バスの中でさえ硫化水素の、と言うより『イオウ臭い』臭いがしていました。
白濁した『硫黄泉』に何度も浸かりましたが、あの独特の臭いって「温泉に来たなぁ~」と思わせる臭いなんですよね。
ですが、それも超低濃度での話であって、濃度が濃くなれば危険極まりない毒ガスなんです。
ところで、腐った卵の黄身を100個ぐらいビニール袋に入れて頭からかぶり、その臭いをかいだら死ねるでしょうか?
想像ですけど、死ぬほど臭くて頭と鼻が痛くなるかもしれないけど、気絶する前に思いっきりゲロを吐きまくって、断念するでしょうな。
ま、馬鹿な、無謀な事はしないに越した事はありませんから、つまらん事を考えるのは止めましょうね皆さん!

二日も続けて暗~~~い内容の話を書いてしまい、書いてる本人が落ち込んでしまいました。
明日は、明るい内容のことが書ける1日になればいいなぁ(^^)

「昼食」
・カップラーメン

「おやつ」
・博多通りもん(お土産にもらいました)

「夕食」
・ごはん
・漬物
・わかめと卵白の中華風スープ
・新玉ねぎのサラダ、おかかと卵黄まぜ
・麻婆茄子
・残り物

今日のBW:79kg

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プロフィール
HN:
管理人「か」
性別:
男性
趣味:
食べる事、旅行、飛行機関連
自己紹介:
某医療機関に勤務する、メタボな食いしん坊です。
もともと民間旅客機・軍用機を含む航空機全般が好きでしたが、2006年の4月から陸マイラー(時々空マイラー)生活を始めた、もっぱらJALマイラーです。

   保有JALマイル
合算:76,381マイル
私の分:76,381マイル
奥さん分:0マイル
2021年2月15日現在

マイル使用歴
2009/1/15:40,000マイル
2010/1/11:50,000マイル
2011/1/15:70,000マイル
2011/11/1:60,000マイル
2012/9/10:40,000マイル
2015/1/17:100,000マイル
2017/1/12:10,000マイル
2018/4/23:30,000マイル
2018/10/20:50,000マイル
2019/10/31:15,000マイル
2019/12/15:35,000マイル
2020/6/18:20,000マイル
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